昨晩は久々にまったりとした幸福な時間を持った。昨年末以来色々あり、加えてこの4月から新たな仕事も始まり、札幌-東京間を以前にも増して往復する機会が増えたこともあって、週末にゆっくり自分の部屋で過ごすことが全然出来なかった。しかしながらGWということも多少は関係してなのかよく分からないが、今週末は久々に全く予定がなく、全てを自分のために使えるのだ!うーん、本当にこんな時間は久々だ。。。
というわけで、昨晩は札幌ドームに日ハムの応援に行き、試合は残念ながら負けてしまったが、応援仲間のけーすけさんややえちゃんさんなどとの再会を楽しむことが出来た。そして帰宅後、軽~く一杯やったのち、いつものごとくカフェオレを大量にポットに作って、予め作っておいたサンドイッチ等を部屋に持ち込み、久々にホームシアターの電源ON!うーん、この電源を入れたのは何時以来だろう?!以前休日と言えば、部屋のホームシアターの前に座り込み、大好きなイギリス・スペイン映画のDVDを何本も続けて見たものだったのに。。。ちなみにハリウッド映画も嫌いな訳ではないが、個人的にはセットが派手ではない淡々と流れるが後に心にどっしりとくる映画が好きなので、イギリス映画の中に好きな映画がどうしても多くなってくる(同じ事はミュージカルにも言えて、ブロードウェイよりもウエストエンドのほうが好み)。
今日の1本目は、友人よっちゃんお奨めの邦画「ベリースタートっ!」(随分前に勧めてくれていたのに本当に申し訳ない!)。
絵描き(あくまで画家ではない!)のよっちゃん、大好きな日本人画家が「三岸好太郎」ということでNYで意気投合した経緯もあり、感性がどことなく似ている気がするので彼女の勧めるこの映画を見るのをずっと楽しみにしていたのだ。ネタバレしない程度に内容を簡潔に説明するなら、現代社会で生きる若者たちの姿を捉えた映画で、 田舎の工場で働く佑樹が突然の休暇を取り、同級生の章雄に誘われドライブへ出掛けるが、道中、ヒッチハイクをしていた宏也と意気投合し佑樹は彼と無計画な旅を始めるのだが、、、というストーリー(あってるよね?!汗)。
実はこの映画を見ているとき、音声があまりに聞こえないことに気づいた。特に宏也の台詞となるとよくわからなく、どうも映画に集中出来ない。。。半分位まで頑張って見てたのだが、ディスクの問題かな、と思い一旦見るのを止め他のディスクを見てみるも結果は一緒!ありゃぁ、と思いDVDの配線をチェックしてみると片側のスピーカーの接触が悪かったようで問題解決。久々にホームシアターを使ったんだなぁ、ということをなんとなくここで再認識。。。ということで再度最初から見直すことにした。
元々私は大変涙モロイのだが、こういう涙をしたのは何だか久々。。。ボロボロ泣くという感じではなく、涙が流れていることに見終わった後に気づいたという感じ(決して悲しい映画ではなくむしろ楽しい映画)。それ位この映画に集中していた自分に驚いた。また、普段の自分が身を置く時間軸とは異なった大変心地よくゆったりとした流れの中に身を委ねることが出来たのも貴重に思えた。何というか大変穏やかな気持ちになれたのだ。詳細をここで語るとこれから見る人の楽しみを奪うことになってしまうのでそれは避けたいのだが、敢えて一言で言うならば、誰もが経験・通過するであろう目に見えない軌跡を辿る、そんな感じだろうか。奥田徹監督の思いがスクリーンの縦横を動き回っている感じがするフィルム、とも言える。その分多少荒削りな面ももちろんあるのだが、個人的にはその方がすっきり小綺麗にまとめられるよりも、感情を乗せやすく好感が持てる。
タイトルのごとく「まさにこれがスタート」と思える瞬間を人生の中で人は幾度か経験することになる。その度毎に人は「生かされている」ことに気づくのではないだろうか。すなわち、自分がこの世に生まれてきたのには何らかの使命があり,その使命を果たすために生かされている、ことに気づくのだと思う。この映画の本当のテーマは何なのかは私には分からない。しかし、こんな思いにさせてくれたこの映画に出会えたこと、そしてこの映画と同時代に生きていることを私はとても嬉しく思うし、私の学生にも勧めたいと思える1本であることには間違いない。
よっちゃん曰わく、全国のTSUTAYAで借りられるそうなので(自分も近所のTSUTAYAで借りました)、是非このGW中に皆さんもご覧になってはいかがでしょうか。ともあれ、奥田監督の今後の活躍が楽しみだ。
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